エドと付き合ってから始めての私の誕生日なのに・・・旅で帰れないってどう言う事!!

昨日、の元に一本の電話が入った。


「え・・・どう言う事・・・?」


『悪い!!どうしてもそっちに戻れないんだ・・・』


「そ、じゃぁいいよ!!大佐と一緒に食事するから!!」


『待て!!大佐は・・・』


エドが言い終わる前にまなは電話を切ってしまった。


「まったく・・・酷いんだから・・・エドってば・・・」


少し泣きながら電話の傍にしゃがみこんだ。


「エドのバカァ〜〜〜・・・」


Birthday To You・・・


「で、鋼のは帰ってこれないのか・・・」


少し呆れ気味にロイは言った。


「そうなんですよ・・・大佐・・・」


「じゃぁ、皆で軍曹の誕生日祝いましょうか?」


後ろからリザが話し掛けてきた。


「ほら、てっきりエドワード君と過ごすと思ってたから誘わなかったの。どう?」


「はい!!祝ってくれるなら何処でも!!」


二つ返事でまなは承諾した。




そして夜・・・・ロイ・リザ・ハボックの四人で誕生日会もとい、飲み会を決行した。


「もう、付き合って半年なんですよ?しかも私の誕生日に帰って来れないって酷く無いですか!!」


少しお酒が入り、ほろ酔いの


「誰が飲ませたんだ・・・?」


「ハボック少尉だと思います。私は未成年にお酒を勧めるような事はしません。」


リザの言う通り、はまだ未成年。そんな彼女にお酒を勧めたのはハボックだった。


「鋼の大将も酷い事するんだな・・・はこんなに可愛いのにな・・・」


笑顔でと絡むハボック。その後はダウン。ロイに家まで送ってもらう事にした。


「たいさぁ〜〜、私は大丈夫ですよ〜〜。」


「それの何処が大丈夫なんだ・・・ι」


を引き摺りながら自宅に届けたロイ。


「ほら、ついたぞ。」


「は〜〜い。たいさぁ、ありがとうございましたぁ〜〜。」


彼女は自分のバックをあさり、自宅のカギを出した。


、顔に何かついてるぞ。」


「え?何処ですかぁ?」


「目元・・・」


目元をこする。でも、中々取れず。


「多分化粧が落ちたんじゃないか?」


ロイはそう言いながらの顎を掴み、目元を擦った。


「何やってんだよ!!」


怒鳴り声が達の耳に響いた。はたから見れば、ロイがにキスしようとしているみたいに見える。


「エド・・・」


エドは乱暴にロイの腕を掴んだ。


「人の女にちょっかい出すんじゃねぇ!!」


「別にちょっかいは出していない。なぁ、。」


に同意を得ようと、彼女に話をふった。


「はい。目元の化粧が落ちて、変な風になってるのを大佐拭いてくれただけだよ?」


一人唖然のエド。


「鋼のの誤解だ。では私はこれで失礼する。あ、。明日は非番にしておくからな。」


そう言うとロイは司令部に向けて足を進めた。残された二人はというと・・・


「取り合えず、家の中入ろう。寒いし。」


はそうそうに家の中に入った。家に入り、一息ついた時にエドが口を開いた。


「本当に何もされなかったのか?」


「うん。ホークアイ中尉とハボック少尉と大佐で飲み会しただけだから。」


エドはそれを聞くと安心したようにに抱き付いた。


「エド・・・?」


「悪かった・・・ちゃんと誕生日祝ってやれなくて・・・」


「気にしないでいいよ。誕生日にこうして帰ってきてくれたんだから。」


はあやす様にエドの頭を撫でた。


・・・目瞑って。」


は静かに目を閉じた。首元に感じたひんやりとした感触。


「もういいぞ。」


目を開けて首元を見ると、そこにあったのは。


「ネックレス・・・?」


花の形をしたネックレスがの首元に下がっていた。


「ん・・・昨日居た所にあったんだ・・・テゥエルブハートって言うんだって・・・」


ネックレスをよく見ると12のハートがあった。


「それは12ヶ月恋が出来るって迷信があるやつなんだって。んで、俺がつけてるこれは・・・」


そう言いながらエドは自分のしているネックレスを取り出した。


「FIX ・・・恋を永遠の愛に変えるネックレス。」


エドの見せたネックレスはFの形に取られていた。


「エド・・・」


「迷信なんて信じないけど・・・だから・・・」


エドの言葉には泣きながら抱き付いた。


「ありがとう・・・大切にするね。」


エドはの目を真剣に見詰めた。


・・・愛してる・・・」


「私も・・・」


「続きは?」


「メッチャ愛してます。」


は笑いながら言った。




どんな時でも、貴方(貴女)を愛する事を此処に誓います。




FIN