「で、鋼のは帰ってこれないのか・・・」
少し呆れ気味にロイは言った。
「そうなんですよ・・・大佐・・・」
「じゃぁ、皆で軍曹の誕生日祝いましょうか?」
後ろからリザが話し掛けてきた。
「ほら、てっきりエドワード君と過ごすと思ってたから誘わなかったの。どう?」
「はい!!祝ってくれるなら何処でも!!」
二つ返事でまなは承諾した。
そして夜・・・・ロイ・リザ・ハボックの四人で誕生日会もとい、飲み会を決行した。
「もう、付き合って半年なんですよ?しかも私の誕生日に帰って来れないって酷く無いですか!!」
少しお酒が入り、ほろ酔いの。
「誰が飲ませたんだ・・・?」
「ハボック少尉だと思います。私は未成年にお酒を勧めるような事はしません。」
リザの言う通り、はまだ未成年。そんな彼女にお酒を勧めたのはハボックだった。
「鋼の大将も酷い事するんだな・・・はこんなに可愛いのにな・・・」
笑顔でと絡むハボック。その後はダウン。ロイに家まで送ってもらう事にした。
「たいさぁ〜〜、私は大丈夫ですよ〜〜。」
「それの何処が大丈夫なんだ・・・ι」
を引き摺りながら自宅に届けたロイ。
「ほら、ついたぞ。」
「は〜〜い。たいさぁ、ありがとうございましたぁ〜〜。」
彼女は自分のバックをあさり、自宅のカギを出した。
「、顔に何かついてるぞ。」
「え?何処ですかぁ?」
「目元・・・」
目元をこする。でも、中々取れず。
「多分化粧が落ちたんじゃないか?」
ロイはそう言いながらの顎を掴み、目元を擦った。
「何やってんだよ!!」
怒鳴り声が達の耳に響いた。はたから見れば、ロイがにキスしようとしているみたいに見える。
「エド・・・」
エドは乱暴にロイの腕を掴んだ。
「人の女にちょっかい出すんじゃねぇ!!」
「別にちょっかいは出していない。なぁ、。」
に同意を得ようと、彼女に話をふった。
「はい。目元の化粧が落ちて、変な風になってるのを大佐拭いてくれただけだよ?」
一人唖然のエド。
「鋼のの誤解だ。では私はこれで失礼する。あ、。明日は非番にしておくからな。」
そう言うとロイは司令部に向けて足を進めた。残された二人はというと・・・
「取り合えず、家の中入ろう。寒いし。」
はそうそうに家の中に入った。家に入り、一息ついた時にエドが口を開いた。
「本当に何もされなかったのか?」
「うん。ホークアイ中尉とハボック少尉と大佐で飲み会しただけだから。」
エドはそれを聞くと安心したようにに抱き付いた。
「エド・・・?」
「悪かった・・・ちゃんと誕生日祝ってやれなくて・・・」
「気にしないでいいよ。誕生日にこうして帰ってきてくれたんだから。」
はあやす様にエドの頭を撫でた。
「・・・目瞑って。」
は静かに目を閉じた。首元に感じたひんやりとした感触。
「もういいぞ。」
目を開けて首元を見ると、そこにあったのは。
「ネックレス・・・?」
花の形をしたネックレスがの首元に下がっていた。
「ん・・・昨日居た所にあったんだ・・・テゥエルブハートって言うんだって・・・」
ネックレスをよく見ると12のハートがあった。
「それは12ヶ月恋が出来るって迷信があるやつなんだって。んで、俺がつけてるこれは・・・」
そう言いながらエドは自分のしているネックレスを取り出した。
「FIX ・・・恋を永遠の愛に変えるネックレス。」
エドの見せたネックレスはFの形に取られていた。
「エド・・・」
「迷信なんて信じないけど・・・だから・・・」
エドの言葉には泣きながら抱き付いた。
「ありがとう・・・大切にするね。」
エドはの目を真剣に見詰めた。
「・・・愛してる・・・」
「私も・・・」
「続きは?」
「メッチャ愛してます。」
は笑いながら言った。
どんな時でも、貴方(貴女)を愛する事を此処に誓います。
FIN
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